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先日、秋神温泉にて2/28(金)まで開催されている「氷点下の森ライトアップ」に行ってきたので紹介します。
飛騨高山の冬の風物詩
標高1,026m、御嶽山のふもとに広がる「氷点下の森」。
4ヘクタールの大自然を舞台に、日没から夜9時までの間、自生する木々にできた大きな氷柱を赤や青などのライトで照らす幻想的なイベントです。
高山グリーンホテルから車で約45分。
高山濃飛バスセンターからは、最寄りのバス停「秋神温泉」まで約1時間5分の道のりにあります。
氷の絶景・発祥の地
毎年行われ、飛騨の冬の風物詩ともいわれるこのイベント。
実は、全国の氷アートイベントの先駆けともいえる存在って知っていましたか?
秋神温泉唯一の宿「秋神温泉旅館」の先代の代表が、昭和46(1971)年から始めたこのイベント。
幼少期に見かけた「美しい石清水が凍った様子」から着想を得て、40年以上もの時間をかけて規模を拡大。
敷地内にホースを張り巡らし、自生する木々に放水することでできる氷柱は、毎年9月頃から準備がスタート。
本格的な氷づくりが始まる12月以降、きれいな氷の世界を保つため、日々の管理に追われるそうです。
高山市内では、奥飛騨温泉郷の「青だる」、丹生川町の「飛騨大鍾乳洞 氷の渓谷」などの観光スポットも人気ですが、これらの造氷技術は氷点下の森から伝えたものだそうです。
「飛騨の冬は厳しく、寒いもの」という従来の概念を逆手にとった発想は、飛騨地域の観光の活性化に一役買ったものと言えるのかもしれません。
凍る秘密は秘伝のタレ?!
冬の間、気温0度以下になることが多い秋神温泉。
その体にしみる寒さを目で見て体感できるのが「シャボン玉が凍る」という現象。
「秋神温泉旅館」の現代表・小林さんが何度も腕を振り、ふわふわ大きなシャボン玉ができると、瞬く間にシャボン液が凍り、固まった膜が粉々に砕けます。どんどん膜が凍ってゆく様子はとっても神秘的。
実は、このシャボン玉、秋神温泉に伝わる「ヒミツの配合」でできているそう。
小林さんいわく「秘伝のタレ」。
見る人に楽しんでもらえるよう、少しでも凍りやすいシャボン液を作るために試行錯誤された結果が、この美しい光景を生み出しています。
絶対食べてほしい!熱々ラーメン
とっても寒い氷点下の森ですが、会場で体が冷えても大丈夫!
氷の絶景を見ながら楽しめる、熱々で美味しいグルメがあります。
その名も「森のらーめん」(950円)
白川郷のブランド豚「結旨豚」を使用した絶品「切り株チャーシュー」が見栄えも味も抜群。
かつおでとった出汁スープはコク深い味わい。
麺は高山ラーメンらしい細ちじれ麺で、するすると食べられる美味しさです。
トッピングされているオニオンフライもアクセントになって、飽きなく楽しめるらーめんです。
お店の名前は「カフェ クリスタルハウス」。
氷点下の森のメイン部分である「舞台」と呼ばれるゾーンが一望できる立地にあるカフェで、店内の窓ガラスからは温かい飲み物やラーメン、うどんなどを味わいながら美しい景色が楽しめます。
ラーメンなどの調理を担うのは、地元朝日町で民宿「すずらん」を営まれる丸山さん。
とっても気さくな方で小林さんと一緒に、店内での撮影ポイントや氷点下の森について親切に教えてくださいます。
薪ストーブを焚いた店内では、ロマンティックな雰囲気の中でゆったりとした時間が過ごせます。
氷点下の森に行った際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
氷中貯蔵酒・熊の涙
さらに、氷点下の森では「入手困難な非常に珍しい日本酒」と呼ばれるお酒があるのをご存じでしょうか。
その名も「熊の涙」。
飛騨高山で最も深い歴史を持つ蔵元「平瀬酒造」が醸す日本酒を、氷点下の森にある貯蔵庫ごと凍らせる「氷中貯蔵」という珍しい手法で作るお酒です。

氷中樽がある場所
氷中樽に入るぎりぎりの2,000本分のお酒しか製造されないことや、販売する場所も朝日町内の「リカーショップながせ」に限られるため、「入手困難な非常に珍しい日本酒」と言われます。
店頭販売のほかは、先行予約している市内の料理店や宿泊施設などで提供されることもありますが、市場に出回る分が出荷量の20%とかなり少ないことから、「幻の酒」とも言われているそうですよ。
そんな「熊の涙」、実は高山グリーンホテルの緑亭で提供しています!
冬の3か月の間に、氷で覆われた蔵の中でじっくり熟成された日本酒は舌触りがまろやかで、飲みやすいといわれています。
気になるけれどどうしても入手が難しい!という方はぜひ、緑亭のお料理と一緒にお楽しみください!
そのほかにも蔵出し直後の「熊の涙」を楽しむイベントが今年も開催予定なので、貴重で希少な味を現地で楽しみたい方にはこちらもおすすめです。
詳しくはこちら⇒
熊の涙で乾杯 2025
開催詳細
氷点下の森ライトアップは、明日2/28(金)までの開催。
3月からは宿泊者限定となるので、気になる方はお早めに!
会場内は雪と氷の世界のため、滑りにくい靴、あたたかい服装で来場するのがおすすめ。
お車でお越しの際は、冬用タイヤやチェーンなどを装着して、安全に配慮してお出かけくださいね。
【氷点下の森ライトアップ】
住所:岐阜県高山市朝日町胡桃島355
開催期間:1月1日~2月28日まで
ライトアップ時間:日没~午後9時
アクセス:中部縦貫道高山西ICから約1時間