飛騨の『めでた』

飛騨の『めでた』

♪めでた めでたの若松様よ
  枝も栄ゆる 葉も繁る


飛騨高山の宴会には、昔からお祝いの席、宴会の席で『めでた』を唱和する習慣が今でも残っております。
今の時期、週末になると各地の地元町内会の新年会が開催されます。
新年会でも、乾杯後しばらくするとご年配の方などが音頭をとり「めでた」の唱和が始まります。


この『めでた』が出るまでは自席を離れることが許されず、お食事を堪能する時間となります。
『めでた』の後は無礼講となり、お互いに酒を酌み交わして宴会が賑やかなものに変わっていくのです。

この祝い唄は、昔木材を溜めていた「みなと」と呼ばれた場所で人夫達が酒を酌み交わすときに唄われ始め、その後金森二代目城主可重(ありしげ)の下屋敷を完成させた際、棟梁が披露したこの唄が『めでた』と名がつき、飛騨独特の節回しにて今なお飛騨の宴席で唄い継がれております。

旧高山市で歌われるものを「高山めでた」と呼ばれております。
一方、飛騨市では地域ごとに節回しが異なり、「古川めでた」「神岡めでた」と呼ばれたり「若松様」「みなと」とも言われております。
節回しは違えど代々受け継がれてきた飛騨の伝統は、今なお地元に根付き宴会がある度に唄われております。


この、飛騨独特の伝統文化『めでた』を、ご旅行にお越しいただいたお客様にもご紹介すべく、ご宴会時に「飛騨高山めでた隊」がめでたを披露する場合があります。
すべてのお客様にご案内できればいいのですが、なかなかそうもいきません。
100名以上の大口団体がお越しの際、宴会時の支配人歓迎のご挨拶の後に『めでた』を披露いたしております。




同じカテゴリー(スタッフの独り言)の記事
moi,(モーイ)高山店
moi,(モーイ)高山店(2024-10-15 10:00)

コメントありがとうございます。確認後、掲載させていただきます。

コメントする

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
飛騨の『めでた』
    コメント(0)